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KURA
お茶の友 Vol.15
広瀬毅|建築設計室/広瀬毅(ひろせ・たけし)
広瀬毅 1961年金沢生まれ。横浜国立大学工学部建築学科卒。長野市内の設計事務所を経て、98年9月現事務所設立。住宅、店舗などを中心に、木、石、ガラス、鉄、アルミなど、素材感を生かしたシンプルデザインの設計を手がける。
とことん要望を聞き出して
オリジナルを提案






 設計を進めるにあたっては、その土地の固有性、地形ですとか、気候、風土、さらには歴史をしっかり観察します。そして、お施主さんの要望をとことん伺います。この土地にどのような住まいを考えておられるのか、どんな暮らしをイメージされておられるのか。
 すべてのお施主さんがそうですが、工事が始まって、少しずつ家の形が見えてきて、初めてご自分の家がどうなるのか実感できます。プランニングの段階では漠然としたイメージしか浮かびませんし、なによりお施主さんの要望自体、漠然としたものです。ですからしっかり対話を重ね、「どのような家を望んでいるのか」を私なりに解き明かし、それを図面化します。
 家づくりとは、お施主さんの希望を叶えることだと思います。しかしそれは、家に対してお施主さんがイメージしている夢を叶えることであって、言われるままに形にするわけではありません。
 Kさんの家づくりにかける情熱は、かなりのものでした。暮らすことへの明確な哲学をお持ちですので当然なのですが、最初の提案からプランは二転三転し、工事途中の計画変更も頻繁でした。それだけ家づくりへの想いが大きかったのです。私にとっても新しい発見が随所にあり、勉強させられることもたびたびでした。

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